今回は、いよいよ本番。
発表会場には多くの先生方、同級生や中学3年の生徒たちが集まり、たいへんな注目が集まっています。
その状況を前にして、焦る様子の生徒たち。
本番まであと15分、多くのチームがパソコンルームで仕上げの作業をしたり、発声練習や段取りの打ち合わせをしています。時間ギリギリまで、最後のブラッシュアップです。
予定時間より少し遅れて、発表スタート。
最初のチームは、森光子を題材にした「京都」チーム。
森光子さんがこれまで出演したCMやテレビ番組、舞台作品などを全員で読み上げていきます。チームワークのよさが印象的でした。
2番目は、ターシャ・テューダーを選んだ「駒井家」チーム。
自然の中で暮らすターシャの写真を大きく使い、センスよくパワーポイントを仕上げました。
彼女について調べていく中で、自由な生活、趣味を仕事にする大変さと、何十年も何かを続けていくことの素晴らしさを知ったと結びます。
続いては「華頂ガールズ」チーム。ロールモデルはオードリー・ヘップバーンです。
各年代のオードリーの写真を使って、幼少の頃からの人生を辿り、お洒落ポイントにも注目して紹介。
“オードリー・ヘップバーン”と名のついたバラがあることを知り、それをドキュメンタリーのラストと結びつけた演出で発表を締めくくりました。
4番目は、マイヤ・プリセツカヤを題材にした「剣道部withフクモトさん」チーム。
“現代最高のバレリーナと呼ばれた人”とキャッチフレーズをつけて、逆境の中で踊り続けた人生を紹介し、自分たちが見て感動したという「白鳥の湖」の映像を紹介しました。
フジコ・へミングを選んだ「××FuTarigoto××」チームは、フジコの代表曲「奇跡のカンパネラ」をBGMにする演出で、彼女の名言をちりばめた作品に仕上げました。
ココ・シャネルを主人公にした「ガンバ上田」チームは、発表直前に目を見張る集中力を発揮。
女の子らしく、シャネルの小物から彼女の人生を取り上げていく構成が見事で、彼女の“孤独”に注目して紹介していたのが印象的でした。
続いては、宇野千代を選んだ「蝶々」チーム。
主人公の人生を、「生まれ」「結婚」「文学」「死」の4つに大きく分けた構成はとてもわかりやすく、黒で統一したデザインで美しく表現していました。
メンバーからは「本当はフラッシュで作りたかった」ということばも。
8番目は、「HIBISCUS」チーム。主人公はフジコ・ヘミング。
彼女の人生の軌跡がシンプルに構成され、その合間合間に、飼っている猫の話や彼女にまつわる豆知識を挟み込んでいたのがとても効果的でした。
9番目、オードリー・ヘップバーンを題材とした「YHK」チーム。
「彼女は幸せだったのか?」という出だしが秀逸で、オードリーのことばを綺麗なタイポグラフィで魅せていきます。
実は本番前にデータが壊れ、直前まで必死に修正したけれど100%の発表ではなかったとのこと。
それでも言い訳せず、「予告編でグランプリを取ってあぐらをかいたからやわ」と結果を受け止めていました。
最後は、「Ciao」チーム。アウンサン・スーチーのドキュメンタリーです。
詳細に調べあげた年表をもとに、彼女の数奇な運命とその活動を紹介。
最後に、自分たちの等身大の声として、「こういうことが起きてはいけない」と平和について感じたこと、考えたことを観客に訴えました。
全チームの発表が終わり、全員の審査の結果、「駒井家」のターシャ・テューダーのドキュメンタリーがグランプリに決定。
発表を終えた生徒たちの多くが、「発表を甘くみていた。今度はもっといい発表がしたい」と悔しそうにしながら、次のワークに向けて気持ちをシフトさせていました。
先生も、「何とか発表できました」と一安心の様子。
「これをバネにして、次に活かしてほしい。それにしても本番前の集中力はすごかった」と今日の様子を振り返っていました。
REPORTED by TWICE PLAN