人間ドキュメンタリー制作
2011.6.11

いよいよ「人間ドキュメンタリー」の発表会です!
多目的教室に、3年生と2年生総勢20チームが集まり、それぞれのチームならではの作品が発表されました。

最初のチームは、フジコ・ヘミングをロールモデルに選んだ「ちびっこ」チーム。
パワーポイントから文字をなくして、写真のみを映しながら語っていきます。写真が活きた見やすい発表になっていました。

ココ・シャネルを選んだ「KISIMEN」チームは、この作品の中には自分たちが想像したフィクションも含まれていると冒頭に断りを入れ、人物関係やシャネルの商品ランキングを交えて彼女を紹介。
「革新性があったことが、いつまでもブランドとして愛される理由だと思った」とチームの意見をしっかり述べていました。

「Cat2」チームは、アウンサン・スーチーを題材にしました。
冒頭で彼女がどんな人なのか端的に伝え、「その名はアウンサン・スーチー」と、映画さながらのスタート。
デザインが綺麗で、ハトやバラのモチーフで、物語にアクセントを添えていました。
多くの観客が集中して聞いていました。

オノ・ヨーコを選んだ「スタンディングバード」チーム。
読み手である生徒のナレーションは、まるでプロのように滑らかで、心を込めた語りが観客の心をとらえていました。

オードリー・ヘップバーンを選んだ「でこぼこ」チームの作品は、モノトーンでまとめたシックなデザイン。
オードリーの美しさについて、「時を超えた美の秘密」という切り口で伝える個性的な仕上がりでした。

元気よく発表した「気まず」チーム。
森光子さんの生まれから現在まで、チームワークよくたくさん調べた中から、シンプルな文字表現で簡潔に人生を綴りました。

佐藤初女さんの本を片手に発表した「KDC」チーム。
構成も、「であい」「いのち」「こころ」と優しいことばを大事にした構成になっていて、癒しのムードを会場全体にもたらしていました。

レイチェル・カーソンのことばを代弁するかのように、環境の大切さを訴えた「ひよこミキサー」チーム。美しい写真にユーモアを交えたパワーポイントが秀逸で、よく調べた上で、台本もしっかりと練られていました。

津田梅子さんを選んだ「A-M―A」チームは、“梅”をモチーフにしたデザインとBGMで雰囲気をつくりました。
読み手が心地よいペースでゆっくりと読み上げ、都市伝説や豆知識、彼女の父親まで紹介するなど、大変丁寧に調べた聞き手のことを考えた作品になっていました。

「神谷」チームは、越路吹雪さんの特性をよく捉えた紫でデザインを統一。
「舞台前に緊張する彼女の背中に、マネージャーの岩谷さんは何と書いたか?」という予告編から続いた答えをしっかりと用意して、わかりやすく簡潔にまとめていました。

ターシャ・テューダーの絵本のような作品をつくった「QUESTION‘S」チームは、かわいいアニメーションを多用し、彼女の世界観を表現。
まるで動く絵本のようで、彼女の世界観がいかに好きかということが伝わってきました。

レイチェル・カーソンを題材にした「エラーズ」チームは、パワーポイントで彼女の人生の年表や、本を紹介し、そこから彼女の人生を上手に浮かび上がらせていました。

オードリー・ヘップバーンの「あっぷるぱい」チームは、写真を見せるために文字をなるべく省き、彼女のデータを盛りだくさんに紹介。
“数字で見るオードリー”という見せ方や、ファッションから分析する視点が斬新で、チームの個性が伝わってきました。

いつも楽しく話し合いながら作っていた「TOMOO」チーム。
森光子にまつわるさまざまなデータを調べてシンプルに紹介。元気と若さの秘訣を紹介しているところに、チームの独創性を感じる作品でした。

白黒のシャネルのマークが印象的だった「ちぇりーぱい」。
ココ・シャネルの名言からスタートして、彼女の歩んできた歴史を黒に統一したデザインで紹介。
後半はシャネルの香水を紹介し、香水のつけ方や知識を紹介していて、チームならではの特色がありました。

マイヤ・プリセツカヤの踊りの映像を効果的に使った「まっこり」チーム。
映像を見せるまでの前振りが上手く、会場はその映像に引きこまれていました。

「パンダP」チームはフジコ・ヘミングの人生を物語として綴り、まるで映画を見ているようでした。
ドラマ化されたものを頭に叩き込んで、チームでオリジナルの物語を一から作っていったとのことです。

「プリティウーマン」チームは、ターシャ・テューダーの作品をつくりました。
落ち着いたトーンで統一したシンプルなデザインで言いたいことがまっすぐに綴られ、パワーポイントもとても見やすくつくられていました。

緒方貞子を主人公にした「cf2」チーム。
端的にしぼった彼女の情報やデータで人物像を浮き彫りにする、という硬派で骨太な作品でした。

「megu×haru」チームによる、長谷川町子の人生を綴った作品がトリを飾ります。
「いつも笑って欲しい」という、長谷川町子その人を捉えたタイトルが光っていて、ところどころに彼女の漫画のキャラクターを配置したパワーポイントも魅力的でした。

先生は、「それぞれの作品が深く考察され、なおかつどれもチームらしさがありました。聞く態度もとてもよく、長時間でしたが集中して聞いていました。みんなすごくがんばったと思います」と大変感激されていました。

2年生と3年生それぞれを担当されたお2人の先生は、会場を片づけながら、「このチームのここがよかった」「あの子はこういう特性を持っているんやなあ」などと、いつまでも嬉しそうに話していらっしゃいました。