人間ドキュメンタリー制作
2011.5.11

今日は、2年生、3年生全22チームによる「人間ドキュメンタリー予告編」の発表会。

この発表に向けて、前日遅くまで残って準備していたチームもありました。
森光子を題材にした3年生の「TOMOO」チームからスタート。
予告編冒頭で、森光子さんが踊ったり、“でんぐり返し”をしています。

どのチームもきれいな写真やレイアウトで、“魅せる”画面をつくり、さらに本編へとつながるしっかりとした予告編になっていました。

越路吹雪を選んだ「神谷」チームは、舞台前に緊張している主人公に、マネージャーで親友の岩谷時子さんから“ある言葉”をかけられることを伝え、「その言葉は本編のお楽しみ」とつなげます。

津田梅子の「A-M-A」チームは、津田塾大学の“都市伝説”を本編で明かすとして、みんなの興味を駆りたてます。
多くのチームが、さわりだけを伝え本編へ続くという構成で、「続きを見たい」と思わせる工夫をしていました。

人物をとおして自分たちの今の素直な気持ちを伝えるチームもありました。
名前の響きだけでマイヤ・プリセツカヤを選んだが、調べてみると壮絶な人生に驚いたという「まっこり?」チームは、みんなにも興味を持ってもらうために、面白い本編を作りたいと伝えていました。
オードリー・ヘップバーンを調べた2年生の「でこぼこ」チームは、心に残った名言やお気に入りの写真を紹介しました。

他にも、そのチームならではの工夫をした作品がたくさんありました。

オードリー・ヘップバーンの恋愛に関する名言だけを紹介をした、3年生の「あっぷるぱい」チーム。
アニメのサザエさんのエンディングのようにジャンケンで終わる演出をした長谷川町子の「Megu×Haru」チーム。
「今回は唐突過ぎて、みんなにジャンケンしてもらえなかったけれど、一回やってみて、どうしたら観客を巻き込むかタイミングがわかった。本編でも巻き込んでいく」と言っていました。

ターシャ・テューダーの「Questions’s」チーム、アウンサン・スーチーの「Cat2」チームは、要点を端的に現したことばで、映画の予告編のような仕上がり。
フジコ・ヘミングの「パンダP」チームは、英語を使ってかっこよくラストをきめていました。

見ている生徒たちも、「写真、めっちゃかわいい」と笑ったり、「文字もうちょっと見やすい方がいいな」などと率直な感想を言って、みんなで発表会を盛り上げました。

2年生と3年生で同じ人物を選んだチーム同士は、「ここがいいな」とか「私たちよりずっと多く調べてる」とお互いに意識しながら観ていました。

3年生の「ちぇりーぱい」チームは、他の作品に触発された様子で、休憩時間に早くも本編の準備を開始。
そんなふうに、発表後はどのチームも、「もっとこうすればよかった」と改善点を素早く見つけ出して、「次の本編はもっとがんばる!」と張り切っていました。

先生からも、「本編がとても期待できますね。今の生徒たちを見ていると、この後もしっかりとしたいい作品を作つくってくれることは間違いないですね」と、嬉しい感想が。

次からは、いよいよ本編の制作がはじまります。