自分史制作
2012.11.15

前回の授業では、「自分史・過去編」の発表を行い、20分を超す大作もありましたが、クラス全員が興味を持って真剣に聞いていたそうです。

今回は未来編を執筆するために、“未来コラージュ”を行いました。
インターネットで検索した、自分の将来や興味のあることのイメージ画像を、パワーポイントやワードで組み合わせてコラージュを作成します。
将来産みたい可愛い赤ちゃんの写真や、飼いたい犬の写真、住みたい家のイメージなどを、チームで話しながらまとめていきました。

「将来は田舎でゆっくり暮らしたい」「私はまずは東京に出る」「車を買うんだったら、最初は軽自動車」「軽自動車でいいの?堅実やなあ」など、チームメイトと話し合いながら進めていました。
九州に住むと決めていて、九州の美味しい食べ物を物色しては先生やチームメイトと盛り上がっていたり、「踊りや芝居が好きだから大学では芝居をしたい。将来はディズニーランドやテーマパークでダンサーになりたい」「好きな競馬で一発当てて大金を手にしたい」「大学に行って、来年はバーでバイトをする」と一年後を想像したり、来年から最期までを細かく年表に書き出して、「90歳ぐらいで静かに死にたい。こうやって書いてみると、人生って短いなあ」とつぶやいていたりと、思い思いに自分の未来を描いていました。
「大金を手にしたらどうするの?」という先生の質問に、生徒が、「大金もいいけど、平凡に生きるのがいちばんしたいことかも。平凡って意外と難しいから」と答える場面も。

昨年の『人間ドキュメンタリーワーク』で、ターシャ・テューダを題材にした生徒の未来の年表には、しっかりと「ターシャの庭を見に行く」と書かれていました。

コラージュを終えると、「先生、もう“未来編”つくっていい?」と、自分たちでどんどん進めていきます。
「過去編もそうでしたが、生徒たちの個性がよく見えますね。それに作品を通じてご両親の愛情や人柄までも見えてくるようでした」「この取り組みは、お互いのことを知ることでクラスが一層仲良くなるし、生徒が今どういうことを考えているかなど、とても参考になりますね。未来編も楽しみです」
授業終了後に先生は、この取り組みで感じられたことを嬉しそうに話してくださいました。